ファンクのリズムパターンをポリリズムの入れ子で叩く、2拍3連と4拍5連のメトリックモジュレーション
ポリリズム

ファンクのリズムパターンをポリリズムの入れ子で叩く、2拍3連と4拍5連のメトリックモジュレーション

ファンク系のリズムパターンを、ポリリズムの入れ子で演奏し、2小節ごとに2拍3連と4拍5連へ切り替えるウォームアップ。Today's Warm-Up #011 として、取り組み方と見ているポイントを解説します。

ファンクのリズムパターンを、ポリリズムの入れ子で叩く。そんなウォームアップを紹介します。


Today's Warm-Upとは

Today's Warm-Upは、私が思いついた練習アイデアをシェアするための企画です。

難易度は、比較的高いものが多くなっています。私自身のレベルを上げるために取り組んでいる練習だからです。

目的は、「コーディネーションの向上」や「リズムの解像度を上げる」といった言葉そのものではなく、演奏能力を高めることです。短時間で取り組めるアイデアなので、覚えるのが難しくなるような内容にはしていません。


このウォームアップの内容

ファンク系のリズムパターンを、ポリリズムの入れ子の形で演奏します。そのうえで、2小節ごとに次の順で切り替えます。

  1. 2拍3連(3:2)
  2. 4拍5連(5:4)

拍の捉え方が変わるメトリックモジュレーションを、ファンクのリズムパターンに重ねている形です。

メトリックモジュレーションの仕組みそのものは、メトリックモジュレーションの記事で解説しています。入れ子の連符については入れ子連符(Nested Tuplets)の記事をご覧ください。拍の比率を耳で確かめるには、Polyrhythm Playerが使えます。


このウォームアップで見ていること

私が見ているのは、ポリリズムのパルスを、自分の中で作れているかどうかです。

こうした演奏では、パターンの手順を覚えているだけでは足りないと私は考えています。2拍3連と4拍5連のそれぞれで、拍の基準になるパルスを自分の中に持てているか。そこが、切り替えの安定につながると見ています。

パルスが自分の中にないと、外から聞こえてくる音や、手足の動きの手順に頼ることになります。そうなると、切り替わった瞬間に、ファンクのパターンのほうが崩れていきます。

うまくいかないとき、私が見るのは次のような点です。

  • フォーカスが偏っている
  • イメージできていない
  • 余計に緊張している

つまり、「できない状態で取り組んでしまっている」ということです。

このウォームアップそのものが大事なのではありません。取り組みを通して、自分を観察していると考えています。

ポリリズムを、数え方ではなく「リズムをリズムとして捉える」ことで身につけていく考え方は、オスティナートを習得するには?の記事でも書いています。


教材

オスティナートとポリリズムは、COORDINATION FLOW でも体系的に扱っています。


ほかのウォームアップ

Today's Warm-Up の一覧から、ほかの動画も見られます。同じ2拍3連・4拍5連の切り替えを、ジャズ・コンピングで行った動画は、ジャズ・コンピングで2拍3連・4拍5連・4拍7連を切り替えるウォームアップで解説しています。

こうしたリズムの話は、書籍『アレクサンダー・テクニーク+ドラム』でも触れています。

アレクサンダー・テクニーク+ドラム

EXITドラムレッスン

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