右手と右足で一定のパターンを保ちながら、左手だけが別のサブディビジョンに切り替わる。そんなウォームアップを紹介します。
Today's Warm-Upとは
Today's Warm-Upは、私が思いついた練習アイデアをシェアするための企画です。
難易度は、比較的高いものが多くなっています。私自身のレベルを上げるために取り組んでいる練習だからです。
目的は、「コーディネーションの向上」や「リズムの解像度を上げる」といった言葉そのものではなく、演奏能力を高めることです。短時間で取り組めるアイデアなので、覚えるのが難しくなるような内容にはしていません。
このウォームアップの内容
動画で行っているのは、次のことです。
- 右手と右足:RRRK を16分音符でキープする
- 左手:16分音符と3連符を切り替える
RRRK の R は右手、K はキック(右足)です。16分音符の4つ1組のうち、3つを右手、残りの1つを右足で叩きます。
右手と右足は、最初から最後まで変わりません。変わるのは左手のサブディビジョンだけで、切り替えは1小節ごとです。
16分と3連の関係
1拍を4つに割るのが16分音符、3つに割るのが3連符です。左手がこの2つを1小節ごとに切り替えるので、右側の16分に対して、左手は4つ割りと3つ割りの関係を行き来します。
サブディビジョンの切り替えそのものは、Subdivision Changerで耳から確かめられます。16分と3連の2つを重ねて聞いてみたいときは、Polyrhythm Playerが使えます。
このウォームアップで見ていること
RRRK は、保ち続けるオスティナートになります。私は、意識がそのオスティナートに集中しすぎないようにしています。
意識が RRRK に偏ると、左手の切り替えに気が向かなくなります。反対に、左手の切り替えに意識が偏ると、RRRK が乱れます。どちらかに偏らない状態で取り組むことが、この練習のポイントだと考えています。
うまくいかないとき、私が見るのは次のような点です。
- フォーカスが偏っている
- イメージできていない
- 余計に緊張している
つまり、「できない状態で取り組んでしまっている」ということです。
このウォームアップそのものが大事なのではありません。取り組みを通して、自分を観察していると考えています。
オスティナートとの向き合い方は、オスティナートを習得するには?の記事でも書いています。
教材
オスティナートとポリリズムは、COORDINATION FLOW でも体系的に扱っています。
ほかのウォームアップ
Today's Warm-Up の一覧から、ほかの動画も見られます。
こうしたリズムの話は、書籍『アレクサンダー・テクニーク+ドラム』でも触れています。
