HYPERTICKとは
HYPERTICKは、ドラマーのために設計された無料の高機能メトロノームです。変拍子の拍子連結、ステップシーケンサーによるアクセント設定、ボイスカウント機能を備えており、ブラウザで動作するためインストール不要で使えます。
普通のメトロノームで変拍子の曲を練習しようとすると、ある問題が起きます。
拍子が変わるたびに手動で設定を切り替えなければならない。その瞬間、意識が「演奏」ではなく「操作」に向いてしまいます。変拍子を体で感じながら練習するはずが、頭の中では常に「次の拍子は何だったか」を管理し続けることになります。
HYPERTICKはこの問題を解消するために作られました。
普通のメトロノームと何が違うか
一般的なメトロノームは『1つの拍子を鳴らし続ける』という設計です。変拍子に対応しているアプリでも、多くは「何拍子で固定する」か「手動でタップして切り替える」かのどちらかです。
HYPERTICKは『拍子を複数連結してループさせる』という設計になっています。
「4/4を2小節→5/4を1小節→4/4に戻る」という流れをそのまま登録してループさせると、曲の中で拍子が変わる感覚を、頭で管理せずに体で体験し続けることができます。拍子の切り替えを演奏しながら自然に感じ取る練習が成立するのはこの設計のためです。
主な機能
拍子の連結
複数の拍子をつなぎ合わせてパターンを作ります。各拍子に小節数を指定できるため、「4/4が4小節→3/4が2小節」のように実際の曲に近い構造を組めます。連結したパターンはループ再生されます。
サブディビジョンの切り替え
各拍子セクションに異なるサブディビジョン(8分・16分・3連符など)を設定できます。「前半は16分音符、後半は3連符」というように、1つのパターンの中でリズムの細かさが変わる練習が可能です。
ステップシーケンサー
グリッドを打ち込む感覚でアクセントパターンを設定できます。2拍・4拍だけを強調したバックビート用のクリックや、特定の拍だけが目立つ非対称なパターンも作れます。「どの拍を聴きながら叩くか」を自分で設計する練習に向いています。
ボイスカウント
拍数を声で読み上げる機能です。変拍子の練習で「今何拍目か」を見失いにくくなります。耳でカウントを確認しながら手足を動かすことで、拍の位置感覚が体に入りやすくなります。
誰に向いているか
変拍子の曲を練習したい方には、拍子連結の機能が直接役立ちます。5/4や7/8の曲を「その拍子の流れのまま」ループさせて叩ける環境を作れます。
サブディビジョンの切り替えは、中級以上のドラマーが「同じテンポの中でリズムの感覚を切り替える」練習に使えます。8分と3連符を行き来するフィールの練習などです。
ステップシーケンサーは、アクセントの位置を意識させたいときに便利です。講師がレッスン中に「今日はこのアクセントパターンで練習しよう」と設定して渡す使い方もできます。
使うときのポイント
スマートフォンのホーム画面に追加しておくと、練習のたびにブラウザを開く手間がなくなります。スピーカーで聴きながら練習するときはマナーモードを解除してください。iOSではマナーモードのままだとWeb Audioの音が出ないことがあります。