「3拍フレーズ」「1拍半フレーズ」「16分3つ割」——これらはドラムの教則でよく目にする言葉です。概念として理解している方は多いと思います。ただ、理解していることと、実際に演奏の中でその感覚を体で持つことは別物です。
ポリメーターの面白さは「拍子の枠とフレーズの区切りがずれながら進み、やがて元に戻る」という動きにあります。4/4拍子の中で3つ組みのフレーズを繰り返すと、フレーズの頭が1拍目に来るまでに3小節かかります。その「ずれていって戻ってくる」感覚を、頭の中だけで処理するのはかなり難しい。
Polymetric Grooveは、そのずれをクリックとして鳴らすメトロノームです。拍子とグルーピングを設定してループさせると、フレーズのパルスが拍子の枠の外にはみ出しながら進んでいく感覚を耳で体験できます。
設定できること
拍子とグルーピング
拍子(4/4、3/4など)とグルーピング(3・5・7など)を組み合わせて設定します。たとえば4/4拍子でグルーピング3を設定すると、16分音符3つ組みのパルスが鳴り続け、それが何小節で元の位置(1拍目)に戻るかを体感できます。
指定した小節数でグルーピングがリセットされる仕様なので、「何周して戻るか」を確認しながら練習できます。
誰に向いているか
「3拍フレーズを叩いているつもりが、気づいたら元の拍子に戻れない」という経験がある方に特に向いています。フレーズの周期とバンドの拍子の両方を同時に感じる練習として、このツールのクリックを聴きながら演奏することが有効です。
コーディネーションの練習として、Polymetric Grooveのグルーピングパルスを聴きながら足でシンプルなバスドラムパターンを刻む練習もできます。
使うときのポイント
まず遅いテンポで「グルーピングのパルスがいつ元の1拍目に戻るか」を確認してください。頭で周期を理解してから体に入れる順番が、ポリメーターの練習では大切です。
スピーカーで聴きながら練習するときはマナーモードを解除してください。