Quintupletsについて
「Quintuplets」はピアニストのJesus Molinaさんによる楽曲です。
この曲の特徴
曲のタイトル通り、演奏全体が5連符を基調に進行します。5連符は1拍を5等分するリズムで、4分割(16分音符)とも3分割(3連符)とも異なる独特の流れを持ちます。複雑なリズム構造でありながら、Jesus Molinaさんのアレンジによって非常にスムーズで美しく聴こえるのがこの曲の大きな魅力です。
ドラムソロを完コピして採譜しました
この曲のドラムソロを完コピし、譜面に起こしました。演奏はこちらです。

原曲の音源と一緒に、譜面を目で追いながら聴いていただくと構造が掴みやすくなります。
ソロの構造:2小節ずつで場面が変わる
この8小節は、最初から最後まで5連符で埋め尽くされているわけではありません。2小節ごとに手法が入れ替わっていきます。
1〜2小節目 曲調通り、5連で入っていきます。ただしドラッグやキックの入れ方が独特です。最後の16分にも注意してください。
3〜4小節目 16分から32分へと、リニアドラミングで音を埋め尽くしていきます。
5〜6小節目 ダブルパラディドルやヘルタで6連系の組み立てになります。
7〜8小節目 5連系に戻り、リフに合わせてブレイクします。
このソロの一番の特徴
5連を基調とした曲ではありますが、『ソロ中は5連には拘っていない』——ここがこのソロの一番面白いところだと私は考えています。
一般的なリズムも多く取り入れることで、演奏の自由度が上がっています。曲のコンセプトが5連だからソロも5連で通す、という発想ではないわけです。
練習の手がかり
このソロに近づくには、まず『さまざまなサブディビジョンを正確に切り替える基礎練習』をしっかり行ってください。5連そのものより、連符から連符へ移る瞬間が要になります。
- 連符を単体で均等に刻む:HYPERTICK のボイスカウント機能で、5連符・6連符のカウントを音で確認しながら手を動かします
- 連符の切り替えに慣れる:Subdivision Changer で 16分 ⇄ 5連 ⇄ 6連 ⇄ 32分 を行き来する練習ができます。切り替えの前後で拍の頭が動かないかを確認してください
- 声に出してから叩く:Konnakol Maker のシラブル(5連=Ta Ka Di Mi Di/6連=Ta Ka Di Mi Ta Ka)を先に声で言えるようにしてから手に渡すと、切り替えの精度が上がります
- リニアとルーディメンツを別枠で仕込む:Linear Maker でリニアパターンを、ダブルパラディドル・ヘルタは単体のルーディメンツとして練習しておきます
リニアドラミングもルーディメンツも駆使しているソロなので、全体的に高い技術が求められます。パーツごとに分けて仕込んでから組み立てていくのが近道です。
連符の考え方そのものを整理したい方は、サブディビジョン の記事もあわせてご覧ください。
講師のソロプロジェクト「Drumain」との関連
同様の5連符アプローチを使った曲「Kiss You」を、講師のソロプロジェクト『Drumain』で制作しています。
関連教材
STICK FLOW Vol.2 — サブディビジョン 連符の切り替え(チェンジアップ)を軸に、タイム感を体系的に鍛えるワークブックです。
COORDINATION FLOW — リニアドラミング 3〜4小節目で使われている、四肢が重ならないパターンを段階的に習得できます。
レッスンでのご活用
5連符や変拍子のアプローチはレッスンで取り組めます。お気軽にご相談ください。
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