Drum LIVErary

ドラムを体系的に学ぶオンライン・ライブラリー

リズムパターン

ポピュラーミュージックには様々なジャンルがあります。細分化すれば本当にキリがないのですが、よく使われるリズムパターンを参考曲と合わせて紹介していきたいと思います。

目次

ドラムの歴史

リズムパターン

Jazz

R&B

Funk / Soul

Rock

World

ドラムの歴史

起源は1865年頃、マーチングバンドの音楽が流行していました。寄席が多くなりドラマーの人手が足りずどうにか複数の楽器を一人で演奏できないか?と考え、バスドラムとスネアドラムを一人で担当しだしたのがこの頃からです。
 
その後、1890年頃ラグタイムというジャズのもとになるような音楽が生まれ、シンコペーションを効かせたリズムがダンス音楽にピッタリということで流行していきました。ドラマーは即興演奏をし始めます。
 
1909年、ドラムの歴史において重要な年です。それはLudwig社がバスドラムのペダルの特許を取った年。それまでにもペダルは存在しましたが、ここから足でバスドラムを演奏するようになります。
 
更にシンバルをはじめ様々なパーカッションが組み込まれていき「ドラムセット」として発展していきます。ドラムは音が大きく当時はPAも発達していなかったので音量を抑えて演奏するためにブラシも誕生しました。この頃からドラムは「ジャズを演奏するための楽器」として使用されるようになっていきます。

 

リズムパターン

ドラムセットの誕生はポピュラーミュージックに多大な影響を与えました。音楽ジャンルの歴史とともに参考リズムパターンを紹介していきます。
 

ビッグバンドジャズ

ドラムセットが現代の形になってきたのは1930年代ごろから、ハイハットがここで誕生しました。ビッグバンドジャズが流行する頃からと言われています。当時のジャズはダンスミュージックでした。
 
今までのスイングフィールにさらに4分音符を押し出すリズムが加わりよりリズミカルな演奏に進化していきます。1935年のSing,Sing,Singはとても有名な代表曲ですね。
 

2Beat
2beat

4Beat
4beat


 
Be-Bop
1940年代ごろになるとダンスミュージックとしてやるには物足りなくなったミュージシャンたちが即興演奏を中心としたスタイル「Be-Bop」を作り出しました。リズムやフレーズは複雑になっていき踊りやすさよりも技巧や芸術性を求めていくようになります。
 
 
R&B
1948年にBe-Bopとは異なりブラックミュージック(黒人音楽)のルーツでもある「ブルース」「ゴスペル」をドラムのビートに乗せダンスミュージックとしてより発展した「R&B(リズム&ブルース)」が誕生します。より分かりやすいグルーヴが好まれ「シャッフル」というリズムが流行します。バックビート(2拍&4拍に基準を置くリズム感)を強調するようになり現代まで影響を与えることになります。
 
Shuffle

Shuffle


12/8 Groove(Slow Rock)

slowrock
現代の邦楽参考曲
Rock
1950年頃からは他のジャンルにもドラムを加えてみようという風潮が生まれ、カントリーミュージックにドラムを加えた「ロカビリー」というジャンルが生まれ「ロックンロール」に発展していきます。
 
 
シャッフルが流行っていた時代からだんだんスイングしない8分音符が基調になっていきます。エレキギターやマイクなど大音量で演奏できるようになり現代の演奏スタイルになっていきました。The Beatlesなどイギリスのバンドが大流行しました。
 
 
Rock Groove(8th Note)

rock8th


Rock Groove(16th Note)

rock16th



現代の邦楽参考曲
 

ファンク/ソウル(16ビート)

ファンクやソウルは1960年代中頃に生まれたジャンルです。James Brownはとても有名ですね。R&Bもですがこの辺りは線引きが難しいジャンルになります。ファンクはリズムがメイン、ソウルはゴスペル由来のハーモニーとパワフルなボーカルがメインって感じでしょうか・・・
 

 
最近だとBruno MarsのUptown Funkが有名ですね。
 

 
ファンクのリズム感はいろんなスタイルがありますが共通して言えるのはドラムに限らず
 
16分音符や16分のシンコペーションを多用する
 
という特徴があります。たくさんのスタイルを持ったバンドが生まれ様々なリズムパターンが生まれました。カッコいいパターンの宝庫ですよ。
 

Funk1

funk1


Funk2
funk2


 
その後、ファンクやソウルを基盤としたダンスミュージックとしてディスコが流行り、踊りやすいFour on the floor(4つ打ち)のリズムパターンは今の邦ロックでも頻繁に使われています。
 

Disco Beat

disco beat

 

 
現代の邦楽参考曲
Funk
Disco Beat

World

他にもラテン音楽などで使われるドラムのリズムパターンを紹介します。
ラテン音楽は中南米発祥の音楽の総称で、地域によってそれぞれ音楽的特徴があります。
 
○Afro-Cuban
キューバのフィーリングを取り入れたジャズって感じでしょうか。
ジャズセッションで時々やることがあるのでジャズドラマーを志す方は練習してみましょう。
 

 
この動画ではラテン・パーカッションで演奏されていますがドラムで叩くとこんな感じです。
 

Afro-Cuban

afro cuban

 
○Ska
ジャマイカのポピュラーミュージック。日本だと東京スカパラダイスオーケストラが有名ですね^^アップビートにくる小気味良いピアノやギターのバッキングと、強調されたバックビートが特徴です。
 

 

Ska

ska

 
○Reggae
レゲエもジャマイカ発祥です。ギターのカッティング、うねるようなベースラインと3拍目にアクセントが置かれるドラムが特徴です。レゲエと言えばボブ・マーリーですね。
 

 
邦楽でもジャパレゲというのがあります。
 

 

Reggae

reggae

 
○Reggaeton
レゲトンはラテンとヒップホップが融合した音楽、ブーンカブッカ!ブーンカブッカ!みたいなシンプルなビートにスペイン語のラップが特徴です。ノリが良くダンス音楽や昨今の邦ロックにもよく使われます。
 

 

Reggaeton

regeton

 
邦楽参考曲

 
○Samba
サンバはブラジル音楽です。ラテンはパーカッションをたくさん使って一つのグルーヴを生み出します。
 

 
ジャズでもよく用いられChick CoreaのSpainではサンバのリズム感をドラムで表現して演奏します。
 

 
邦楽ではマツケンサンバが流行りましたね^^
たくさんのパーカッションとのアンサンブルではドラムはシンプルな16分を刻むことが多いです。

 

Samba

samba

 
○Bossa Nova
ブラジル発祥のサンバをベースにジャズの影響を受けたジャンルです。よくジャズセッションでも使われるジャンルなので練習しておきましょう。

 
日本では小野リサさんが有名です。

 

Bossa Nova

bossanova

このようにブラックミュージック(黒人音楽)の発展と共にドラムセットでの演奏も発展してきました。
 
その音楽が世界中に影響を与え、現代ではここでは紹介しきれないぐらいたくさんの音楽ジャンル、リズムパターンがありますが「リズムパターンの引き出しが少ない」と行き詰っている場合、まだ触れたことのない音楽ジャンルを聞いてみるのはいかがでしょうか。
 
先人たちもそのように影響を受けてきてドラム演奏を発展させてきてくれました。別にドラムが入ってなくてもよいです。まだ体験したことのないリズムやフィーリングを得ることであなたの演奏は進化していきます!

 
 
 
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