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コンパウンド・スティッキング

シングルストロークとダブルストロークを複合させた手順をいくつかのグループにカテゴライズするメソッドです。Gary Chaffee著のPatternsという教則本にすべてのノウハウが詰まっています。こちらでは基本的な手順の構造をの紹介と入門的な練習プログラムを用意しています。

手順の記号化

コンパウンド・スティッキングでは4つのルールを基に手順が構成され、記号化されています。
 

1.全体の音数
2.シングルストロークの回数
3.シングルストロークから始める
4.残りはダブルストローク

 
全体の音数は3~7の数字で表記され、シングルストロークの数はA~Eのアルファベット順に増えていきます。

(例)A=1、B=2…E=5

 
 ルールが理解できたら一覧表からそれぞれの手順を確認してみましょう。
 

一覧表

A B C D E
3A
RLL
LRR
4B
RLRR
LRLL
5C
RLRLL
LRLRR
6D
RLRLRR
LRLRLL
7E
RLRLRLL
LRLRLRR
5A
RLLRR
LRRLL
6B
RLRRLL
LRLLRR
 7C
RLRLLRR
LRLRRLL
 8D
RLRLRRLL
LRLRLLRR
 
7A
RLLRRLL
LRRLLRR
       

パラディドルとの互換性

パラディドルとコンパウンドスティッキングの手順の考え方は同じです。例えば4Bはパラディドルそのものですし、6Bはパラディドル・ディドル、6Dはダブル・パラディドルとなります。3ストロークは3Aになります。名称は違えど同じテクニックになります。
 
ルールに則ってその制約の中で自由に演奏する「モード」という感覚を身に着けるとアドリブやドラムソロの幅がとても広がります。ジャズのモード(旋法)のイメージで、パラディドルでアドリブしたり、3&6ストロークでアドリブしたり、コンパウンドでアドリブしたりと様々なモードを身に着けていきましょう。
 
 

LESSON1

3Aを16分で繰り返していく練習です。4/4拍子では一打足りないため最後にシングル1打を足して繰り返しましょう。

3A

LESSON2

4/4拍子を16分で埋めて3Aと5Aを組み合わせていく練習です。以下の組み合わせで練習してみましょう。

 
3535 / 5353
3355 / 5533
3553 / 5335

 
3a5a

LESSON3

異なるグループの手順を組み合わせる練習です。先述したAグループのアナグラムの5を5Cに変更して練習しましょう。5Cのアクセントは楽譜のパターンをご参考ください。
 

3a5c
 
 
 
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STICKING PATTERNS

コンパウンドスティッキングをより実践的に使えるようにしていくためのエクササイズが掲載されています。指定された手順を練習するというよりはクリエイティブにテクニックを習得していく教材です。難易度は高めですがこちらもとてもおススメです。