「自分はリズム感がない」と話される方に、レッスンでよく出会います。ですが実際にオンビート(表拍)だけを聴いてタップしてもらうと、多くの場合きちんと合わせられます。ズレが大きくなるのは、裏拍や3連・5連といった、より細かい分割を要求されたときです。
オフビートとは何か
オフビートとは、拍の頭(オンビート)ではなく、その間に位置する音符のことです。4拍子で8分音符を刻むとき、1・2・3・4の拍頭がオンビート、その間の「&(アンド)」がオフビートにあたります。国内では、このオフビートが「裏拍」、オンビートが「表拍」という通称で呼ばれています。
オンビートは曲の中で明確に鳴らされることが多く、意識せずとも耳に入ってきます。一方でオフビートは、パターンによっては音として鳴らない(休符になる)こともあり、自分から意識して聴きにいかないと存在ごと見過ごしてしまいます。
「リズム感がない」と感じる本当の理由
これは私の指導経験からの印象ですが、「リズム感がない」と感じている方の多くは、リズム感そのものが欠けているというより、『オフビートを正確に認識する力』がまだ育っていないだけということが少なくありません。
裏拍は表拍のように主張してくれません。曲を聴いているだけでは、裏拍の正確な位置を意識する機会自体があまり訪れないのです。逆に言えば、オフビートを意識的に聴く練習を積めば、この力は育てられます。